「自分という存在は大切である」という絶対的な感覚
自己肯定感は誰かと比べる相対的なものではなく、絶対的なものです。
ありのままの自分を認めることで、これは自分の心の力により高めることができます。
例えば、何かにチャレンジして同じ結果だったとしても、前向きな受け止め方も後ろ向きな捉え方もできます。
これは自己肯定感により左右されるもので、自己肯定感がその時の心の反応を決めます。
つまり、自己肯定感により、幸せに生きられるか不幸に生きるかを決められるということです。
自己肯定感は優越感とも劣等感ともちがいます。
これらは他者と比較して自分はどうか、というものであり、環境が変われば比較対象である他者も当然変わるので、一時的、限定的なものになります。
自己肯定感とは、他者との比較によって得るものではなく、「生きているだけで素晴らしい自分」を愛することです。
私も自分のあるべきを考えがちで、「〜したい」と「〜しなきゃ」というのが紙一重だったりします。
前者の思考のときは楽しく、後者の思考が混ざると「うっ…」となります。
朝ジムを1週間継続できましたが、「早起きしたい」「早起きしなきゃ」や、「朝ジムに行きたい」「朝ジムにいかなきゃ」というのがどちらも後者になると行けなくなることがわかっているので「健康な身体を手に入れたい!」に意識を向けて思考を調整しています。
そのための手段として「早起きしてジムに行かなきゃ…」と思うのは苦痛ではありません。
眠くて辛いと思うこともなくはないですが、汗をかいて帰宅して、冷ため(32℃)のシャワーで脱皮するのが快感すぎて、余裕です。
健康な身体が手に入らず、頻繁に体調を崩して、人との約束をキャンセルする苦しみに比べればなんてことないのです。
何事もそうですが、複眼で捉えることは大事だなと思います。
心理学の勉強をした後に脳科学の本を読むと、違う角度から実は同じことを言っていると気づいたのが2年前ですが、より納得感が増します。
著者は精神科医でありながら禅僧でもあり、医学とお釈迦様の両面から人の心の持ちようについて書かれています。
著作を読ませていただくのはこれで2冊目かと思いますが、偏りもなく、バランスの取れた内容で私は読みやすいです。