小説

『モンスター』百田尚樹

ブスって言葉が何度出てくるんだろう…というのが率直な感想です。
私も女性として見た目に気を遣っていますが、ブスであるだけで職が得られないなどの大変な想いをしたり、美人であるだけで受ける扱いが変わったり…「ブス」と「美人」の間にこんなに大きな川が流れていることをそこまで意識したことはありませんでした。
見てくれがいいとチヤホヤされるのだな、くらいの認識はありますが。。

こんなに貪欲に、美しくなることを求めて、大好きな人を求めて、というのが、一見性格は歪んでいるように見えるのですが、とても真っ直ぐで、羨ましく思います。
ただその美しさを手に入れるために犠牲にしたものはとても多く、というより、他のものは全て手放してでも美しさを手に入れたい主人公。彼女がいた環境は、周りにも整形を繰り返す人が多くいましたが、私の周りでいるのは二重整形をした友人くらいです。全く違う生活環境ですが、現実にも、ここまではいかないとしても、似たような状況の人はいるのかもと思いました。

今年に入って、ファスティングを取り入れるようになりました。
準備期間、断食期間、回復期間をそれぞれ1,2日ずつ過ごします。
昔、「3万円の服を買うより3kg痩せた方がおしゃれだ」という人がいたのですが、
5kg痩せたときは別人と言えるほど見た目が変わって、止まらなかったスカートもきちんと履けるようになり、自信がつきました。
体型は自己管理の現れ、とも言いますが、病気等は別として、私は自分のお腹が出ていると、甘えだな…と思うようになり、ファスティングで成果が出ると、よく頑張ったな、と、気持ちが明るくなります。

主人公も、美人になっていくにつれて表情が明るくなっていく様が描かれている部分もあり、ずっと下をむいていた頃と、人の目を見て話せるようになった頃の違いは見た目ももちろんですが、自分が美しくなったという自身の現れだと思います。

自分に自信があると明るい気持ちでいられる。
明るい気持ちでいられると笑顔になる。
笑顔の素敵な人にはまた会いたいと思う。

自分磨きをして、魅力を高めて行きたいと思います。

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