小説

『レヴォリューション No.3』金城 一紀

プッと笑えるけど深い本です。

前職の上司が貸してくれました。
こういう、ライトな小説を読んでる人が強いんだと。

仲間意識がすごい

仲間の問題を自分事として捉える集団なのですが、大人になってからこんな集団、組織を作ることってすごく難しいんだろうなと思います。
学生で、いくら勉強に時間を割いていない集団であっても、自分の時間やお金を仲間が困っているからといって嫌な顔一つせず使えるのが、自分の時間を大事にする、とか書かれているビジネス書を多く読む中で、とても新鮮でした。

自分の欲を見つけられてないだけなのかもしれませんが、声をかけたら集まる、組織の資金をためるために時間がある人が働く、余ったら働いた人に返還ではなく組織のためにどう使うかを考える、美しいなあと思いました。

社会の評価

彼らはいわゆる不良で、大学進学も大手企業への就職もほぼ考えていません。最近友達が、1歳になる息子の教育について話していたのを思い出しました。

その友達とは大学で出会ったのですが、ずっと、趣味がないと言っていました。私は小さい頃からバイオリン、ピアノ、バレエ、習字、水泳、英会話、バスケなど、毎日何かの習い事に行っているような生活を送っていて、今も趣味で続けているものがあるので友達が息子の習い事をどうしようと、いつから何を始めたのか参考にしたいから教えてくれ、と言われました。

それはもちろん問題ないのですが、将来〇〇大学を卒業できるくらいの子に育てたいと言っていました。

教育方針についてはいろいろな考え方があるのは当然ですが、なんだか違和感というか、それでいいのかと思ってしまって、、ついツッコミを入れてしまいました。

そろそろ英才教育を始めないといけないだろうか、とか。

20年後に学歴で何が保証されるのだろう、と思います。

昔、彼氏ができたと親に報告した時、どこの大学出身の人?なんて聞かれたこともあるのですが、聞かなきゃわからない情報で人を評価するのか、と怒った記憶があります。

この不良たちは悪さもしますが、必要以上の悪さはしません。
必要な悪さってなんなんだ、と思いますが、カツアゲされたお金を取り返すために事件を起こすとか、その程度(?)です。
困っている人がいたら怪我を負ってでも助けるし、首相になるという友達の夢を否定することもしません。

本当に、美しい世界だと思います。

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