電子書籍で開いたら一番最後のページが開かれました。読んだことがあったようで、振り出しに戻ると、読んだことがある、という記憶は蘇りましたが、、アウトプットしていなかったからか、内容は全く覚えていませんでした。
自我への執着
他人に対する不満は自分基準の価値観であったり、相手に対する期待から生まれます。
これが自我であり、これに執着していると相手が期待通りに動かなかった時、ネガティブな感情が生まれます。
相手はそんなことは知らないので、同じことが繰り返されるうちに自分のネガティブな感情は相手を攻撃し始めます。
不機嫌になり、攻撃的になり、相手はもちろん戸惑い、傷つき、憤り、同じくネガティブな感情が生まれます。
思うに、執着とは、「あるがままの自分を受け入れる」の対極を意味するのでないかと思います。
自分の、自分や相手に対する理想や価値観、期待が全てそれにあたり、ネガティブな感情が起こるということは、このうちのどれかが自分の中にあるということなのではと。
その原因がわかれば、お釈迦さまのいうように、苦悩は乗り越えられるということなのだと思います。
また、この本に書かれている、「美しい心」になるための4つのステップも、同じことのようです。
時間の総量ではなく、心を今ここに置くこと
どれだけの時間を一緒に過ごすかではなく、どれだけ心を向き合わせて過ごしたかが大事ということです。
家族に対してどうかと考えてみるとよくわからなかったですが、例えば交際相手との連絡のやりとりや一緒に過ごす時間で、なんか心ここにあらずだな、と思う瞬間があります。
昔の私なら、一生懸命自分の方を向いてくれるように引き戻していたと思いますが、最近の私は、放っておきます。
相手の心が自分に向いていない時、どうするのが正解なのかはわかりません。
この本に書かれている内容は、相手がその状態を認識することから始まると書かれているのだと思います。
その状態を認識して初めて、なぜその状態になっているのかを考える。
そして、無意識のうちに感じているストレスの正体を明らかにする。
次に、そのストレスをいかに解消するかを考える。
ようやく、ストレスを解消して心と体が一致する、というような具合です。
なのであえて正解かも、と思うことを書くとすると、
今あなたの心はここに集中していないよ、何か考え事?と、相手の状態を認識させるきっかけを与えてあげることなのかもしれません。
ただ、私にはその労力をかける気がありません・・・。
30歳になっても冷たい私は、おそらく、自分のことは自分で解決してくれ、のスタンスをしばらく続けるのだと思います。。
親友が仕事で悩んでいるときには参考にできる内容だと思います。
後輩のお話
やり方がわかったところですが、これを一人でやれる人は少ないのではないかと思います。
ちょうど昨日、前職を退職することになりこれから転職活動を始めるにあたり自己分析中の後輩に会いました。
何がしたいのかわからない、何をすればいいのかわからない、という状態です。
IT、営業、ベンチャー、などのキーワードに対しては前職の影響でトラウマがあるようです…。
話をしながら、元々前職を選んだ理由を忘れているのでは、と思い、いくつか質問を投げかけてみました。
気づいたのは、「でも」という発言が多いことです。
自分で整理している最中ということもあり、周りの助けも得たいところだとも思うのですが、無意識のうちに拒絶してしまっているのだと思います。
拒絶に加えて、「できない」という先入観が強いです。
私もそうですし、同席していた子があと2人いたのですが、思い立ったら動くタイプの人間で、話をしていても正直結構ぶっとんでいるな、、と思います笑
本人はまじめな子で、恋人と同棲を始めたこともあるのでしょうが、ふらっと一人で旅行に行ったり、地方で働くことを視野に入れてみる、というようなことに抵抗があるようです。
この本の中でカウンセリングを受けている方たちは、カウンセリングを受けるだけあってとても素直な方々なのだな、と思うのですが、まずは人の意見を聞き入れてみる、自分の先入観を捨ててみる、といった姿勢になることが一番難しく、だいじなことではないかな、と思いました。