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『最貧困女子』鈴木 大介-普通に毎日を生きていくってすごく大変で、尊いことなんだと思います




軽い気持ちで読んだけど、とっても重たい話でした。

著者も、多くの方に取材する中で、涙を流さずにはいられなかったようなお話があったそうです。
そうして心を痛めながらも取材を続け、社会の課題が見えてきました。

女性であることを売り物にするということがどういうことか。
どういう人がそういう行動をすることになるのかが、ものすごく具体的に書かれていました。
水商売と一括りに言っても、単なるお小遣い稼ぎでやっている人もいれば
生きるためにやらざるを得ない人もいて、
後者のような状況になる人は自分の努力では変えられない幼少期の環境が原因になっていたり
原因どころではない、トラウマを通り越して自分も同じような状況を作り上げてしまいかねない人もいたり
誰かがどこかで救いの手を差し伸べなければならなくて、
これについては社会問題として何度も取り上げられていて
繰り返し議論が行われているはずなのに改善されないもどかしさが
とてもよく伝わってきました。

未成年が夜で歩いていたらいけないというと、家にいられない未成年はどこにいけばいいのか、

夜、家にいられない未成年がいるとも考えたことがありませんでした。

一般的に非行と呼ばれる行為を抑止するためには
夜出歩くことを禁じて危険な家に強制送還するのではなく、
夜いられる場所を作ってあげることなのでは、という問題提起には
それもまた考えたことがなく
私にできることはなにかと考えると、
周りの人を大事にして、
手をあげるような旦那さんを作らない、とか
子供と一緒に過ごす時間を大切にする、とか
よく言われるような、ありきたりなことしか思い浮かびませんでした。

情けないけど、それだけイメージするのが難しい社会問題でした。。




 

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