小説

『星の王子さま』サン=テグジュペリ




どんな話だったかな、と思い、久しぶりに読んでみました。

星の王子さまとの会話は、星の王子さまが質問に答えてくれないのでなかなか噛み合いません。

ですが、途中で、当たり前に思っていることって当たり前ではないんだ、と気づかされます。

星の王子さまが住む星はとても小さく、羊を放し飼いにしてもまたすぐ戻ってきます。
とても小さい星なので、地球では夕日をみるのに国を跨いで移動しなければなりませんが、椅子をちょっと動かすだけで夕日を見ることができます。

小さい星だと、夕日をみたい時にいつでもみれるんだ!となんだか感動しました。

また、星の王子さまの住む星には活火山が2つあり、いきなり爆発しないように火山の掃除をしたり、火山で朝食を温めたりします。

なんて可愛らしい世界なんだろう、とほんわかしました。

また、薔薇の花と星の王子さまの小さな恋物語?もありました。
昔読んだときはスルーしていたかもしれません。

今読むと、薔薇の花は星の王子さまのことを愛しているのに、プライドが高くて素直になれず、星の王子さまを傷つけてしまい、星の王子さまはその星から逃げ出す決断をしてしまう、というのがとても切ない話だなと思います。

同時に、プライドの高さって、本当になんの役にも立たないんだな、と再認識させられました。

その後、星の王子さまは旅をします。
道中、様々な大人に出会い、都度、「大人って本当に変だなあ」と思うのですが、
こういう大人、たくさんいるかもなあとも思います。

その星に一人しかいないのに、その星で一番かっこいいと褒められたい大人。
その星に一人しかいないのに、王様であると主張する大人。

酒を飲んでいるのは、酒を飲んでいる恥ずかしい自分を忘れるためだという大人。

などなど、、

たくさんのそんな大人たちがいるのが、地球です。

人間には根っこがないから、風に吹かれて運ばれる、と花が言うのですが、
根っこがあることが当たり前な花からすると、人間はそう見えるんだなあと、またまた感動しました。。

あとがきで知ったのですが、私が読んだ星の王子さまの挿絵は、葉祥明先生が描かれたそうです、

鎌倉をふらりと散歩していた時に立ち寄った葉祥明先生のミュージアムは、すごく優しくて、居心地のよい空間でした。ポストカードと本、一筆箋を買って帰りました。

最後にほんわかした気分がもう一押しされたような気持ちになりました。




 

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