小説

『羊と鋼の森』宮下奈都-調律師の成長物語。何気なく触れていたピアノの音に、こんな想いやこだわりが あるのか、と 新しい視点を手に入れたような感覚です。




映画化もされていたのでずっと気になっており、図書館で見つけたので読んでみました。

羊、鋼、森。
それぞれが何を指すのかまっったくわからず、なんとなく、ピアノの話であるという知識のみで読み始めましたが、読み進めるにつれ、それぞれの言葉の意味がわかってきます。

実家にはグランドピアノがあり、最近はまともに弾く人がいないので調律が狂ったままになっており、とても気になるのですが家も散らかっているから、という理由で調律師さんにきてもらうことができていません。

最近、オーケストラでピアノ協奏曲を演奏する機会があり、プロのピアニストの方とご一緒しました。

読みながら、ああ、あのピアノも誰かが何かを思って調律したものなんだなあと思いました。
小さい頃のピアノの発表会や、コンクールでも、弾き手がいい演奏ができるように調律してくれる人がいる。
当たり前で、先日の演奏会のときもタイムテーブルの一番最初に「ピアノの調律」というのがありました。

団員が集合する前、朝早くから、調律師さんは活動してくれていました。

日常生活を送りながら、あまり意識することのない職業がたくさんあります。意識してないので多分、ですが。

「調律師」もその一つでした。

物語の展開としては正直物足りなさを感じる部分もあります。
私が調律師の立場にのめり込めてないからなのかもしれませんし、そこまで深く音楽について考えていないからかもしれません。

「音」という目に見えないことの話が大部分を占めるので、楽しんで読むのに必要な想像力が、私にはまだ足りていないのかな、と思いました。




 

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