小説

『使命と魂のリミット』東野圭吾-東野圭吾さんの泣ける小説はいくつかあるけど、一番好きな小説になるかもしれません。




いろんな人のいろんなドラマが錯綜していて、心情の変化の描写も完璧で、分厚いけど、夜更かしして三日で読み終わりました。

身内が亡くなったのを身近な人の故意によるものではないかと疑い、自分の進路をその究明のために決め、ものすごく深い悲しみとその疑いの心によってできたキャラクターだなと納得。
医療現場ならではの緊迫感もあります。

人の命を左右する話だからこそ、という部分もあるかもしれませんが、やっぱり人は想いで動くし、想いでしか動かせない、と思います。
理屈を言おうとすると色々出てくるのですが、それで正しそうな主張をして、相手の想いを無視して自論を通した時、一時的に自分は気持ちよく感じるかもしれません。

でも、失うものが多いなとも思います。
私もそれをされたとき、ああ、この人もう聞く姿勢0だあ、と思ったら反論するのをやめてはい、OKと言います。
でもそれをする人は、私だけでなく他の人にも同じことをしていて、やっぱり他の人からも、(めんどくさいから)はい、OKの言葉をもらっています。

そうして押し通した論を実行した時、それを前向きに応援してくれる人、協力しようと思う人っていないんじゃないかなと思います。

実生活であまりこの人の思考に納得!という人には出会いません。が、稀に出会います。

友人とは毎日のように連絡をとりながら、お互いの考えとか、時にはお釈迦様の言葉を引用するような、不思議な会話をしています。
友人は、私の哲学好きがうつってきた、と言います。

オーケストラでも、指揮者と奏者という立場の違い、プロとアマチュアの世界の違い、目指す音楽のレベルの違いがありますが、決して押し付けることなく、このオケにとってどんな形がいいのかを試行錯誤してくださっているのがよく伝わります。

アマチュアオーケストラは、団員の実力差や意識の違いがプロ以上にあると思います。

楽しければいい、という人もいれば、人前に立つんだからちゃんと演奏できてないとダメだ、という人もあります。

合わない、と思ったら、気軽に所属団体をかえることもできてしまいます。
でも、人がいないと、オーケストラが成り立ちません。

私は今のオケに所属して1年も経っていないのですが、このオケは何を目指すんだろう、というのがまだ見えていません。

コロナ対策で、あまり積極的なコミュニケーションが取れていないのも要因だと思います。

仕事でもそうですが、お酒を通して仲良くなることが多いので…。相互理解にお酒は必要だと思っています。なくてもできますが、お酒の場ならではの開放感で本音が出る部分もあるなあと思います。

そろそろ解禁、でしょうか…。




 

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