仕事との向き合い方

『WE ARE LONELY,BUT NOT ALONE. ~現代の孤独と持続可能な経済圏としてのコミュニティ~』佐渡島 庸平




Amazonと楽天の違い

Amazonは時間節約なのに対し、楽天は時間消費の寒天でサービス設計がなされているそうです。
分かりやすい例えが、Amazonはショッピングモール、楽天は商店街であると。

早く購入したい人にとっては前者が、購入するまでの過程を楽しみたい人には後者があっているようですね。

安全・安心は人によって異なる

そのため、抽象化しようとしたところ、安全は場所やモノに紐づくことが多く、安心は人の心理状況が紐づいている、と整理できたそうです。

まず安全が確保され、その後安心が確保される。

時代が進むにつれ、多くの人の安全が確保されたから安心がより求められるようになったのだと。

ただ、安全→安心の流れであるために、安全は確保されているが安心は確保されていない状況があると言います。

原子力もそうですが、これについては専門家は安全も安心も確保されていると主張し、世間は安心は確保されていないと主張する。

これが、立場による安全・安心という言葉の使い方の違いです。

これは仕事に置き換えると、上司からの、用件が不明な、でも急用そうなメールがくると部下は不安に感じ、用件を簡単に書いておくと部下は安心してそのメールを読むことができる、と。

このことから、メールや電話などの気軽なコミュニケーションにおいても自分と相手の安全・安心の定義は異なることを意識し、相手に安全・安心を与えられるコミュニケーションの取り方をすることが大事、とのことです。

この安全・安心を確保した上で熱狂を生み出し、それについてきてくれる人にその熱狂が拡大していくことでコミュニティが作られます。

コミュニティというとちょっと漠然としていますが、会社とか、私の場合オーケストラやジャズの集まりなどがあって、そうしたところにおける安全・安心というのは、誰でも抱く初めて参加する時の緊張や、怖い人いないかな、というような恐怖心を拭い去るもので、それは沈黙ではなく、積極的なコミュニケーションによって形成されるものだと納得しました。

人の入れ替わりが必然的に発生するコミュニティにおいて、新旧両方のメンバーの安全・安心を確保することがそのコミュニティの拡大を促進していくモノだと思います。




 

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