小説

『純喫茶トルンカ しあわせの香り』八木沢里志




登場人物それぞれの目線で描かれている物語。
このキャラクターが主人公だとこの場面はこう捉えられるんだ、という発見がおもしろく、すごく人間味を感じます。

登場人物たちがこの喫茶店での誰かとの出会いを通じて、成長していく物語で、昨日紹介したものの続編です。
1冊目では紹介しきれなかった登場人物たちの目線で描かれていて、1冊目のあの時はこんな心情だったのか、という感覚も楽しめます。

物語の始めの一言が、終盤でこんな意味を持つのか、とか、
表面上はわからないように取り繕っているつもりでも周りにはバレバレで、でも周りはそれに触れずにいてくれて全力で見守っていたりとか

小説としての構成というか、展開を楽しみつつ、仕事では「コミュニケーションコスト」なんていう言葉が使われるほどに人と人との関わりが冷淡なものになっていっているなか、家で淹れたら一杯20円ほどのコーヒーに500円を投じ続ける人たちの社会とのつながりを求める姿に羨ましさを覚えます。

1冊目を読み終えた時にも思いましたが、私もこんな場所がほしいな。
ようやくワクチンの予約ができましたが、今月で緊急事態宣言が解除されたら来月から飲食店の営業はどうなるのでしょうか。




 

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