小説

『由佳の成長、それは奇跡の出会いからはじまった』鈴木孝博

失敗は成功のもと。成功は失敗の母。

前者はよく聞きます。
後者は、私は聞いたことがありませんでした。
でも、確かにそうだなと。

成功していると失敗の予兆に盲目になったり、危機感が無くなったり、世の中に合わせて変化していかなければならないのに謙虚さがなくなってしまったり。
そうして失敗を迎えると、心の準備ができていないので失敗を素直に受け止めるにも時間がかかったり、他責にしてしまったり、ということがあると思います。
私は失敗をたくさんしてきましたが、それぞれに教訓があって、同じ過ちを犯さないように反省点をきちんと整理するように心がけています。
なので失敗しても後悔がなく、もっと勉強しよう、と思います。
(勉強しなきゃいけないことが溜まっています...)

「役割」は自分で見つける

これはちょっと疑問に感じました。
もちろん主体的に自分のやるべきことを見つけていく姿勢はとても大事で、求められて当然だと思います。
ただ、この本の中では異動してきた人を放置して仕事は自分で見つけろ、なのでマネジメントに注意しないと異動してきた本人はなぜ異動させられた?となると思います。

何をやりたい?何ができる?どうありたい?

昔いた会社で、文化のようによく問われていたことです。
前職に転職してからは、あまり問われることがなりました。
トップダウンで、メンバーの不満が溜まっていました。

組織がやってほしいことと、メンバーがやりたいこと、目指していることは必ずしも一致しないと思いますが、一致しない場合、組織のせいにする若者は多いと思います。私の周りもそうでした。

本来はそのズレを認識して、修正して、というのをマネジメント層にしてほしいところです。

そして、そもそも100%一致するはずがないというのをメンバーには認識してもらう必要があると思います。
自分のやりたいことと、人が作った仕事で利害が一致したら奇跡、くらいの感覚でいます。

なのである程度仕事は仕事、と割り切ることが大事で、だからこそ責任感も生まれるのだと思います。

ただ、最近は「仕事とプライベート」という考え方がしっくりきません。
仕事している時間だって人生の貴重な時間です。
全部プライベートで、よいのでは、と。

多少の割りきりは必要ですが、
それにより人生の貴重な時間を浪費してストレスをためて体調を崩して、なんてことはあってはならないと思います。

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